美容鍼灸師 美月綾乃先生
東京・三軒茶屋にあるサロン「アムラス鍼灸」のオーナー。オーダーメードの施術が好評で、美容も健康も叶えるサロンとして人気を集めている。
公式ホームページ:https://amrous-sinkyu.com/
マスク生活の終わりが見えてきた今、「マスクを外すのが怖い…」という女性が増えています。その理由が、マスクで隠れている間に深刻化した、口もとの「たるみ」。マスクを外して、気兼ねなくオシャレを楽しむために、すぐに実践できて結果が出る、フェイスエクササイズを、美容鍼灸師の美月先生に教えていただきました!
人はなぜたるむのか?
首肩のこりがたるみの原因にも繋がっていた!
長時間スマホを操作する人やデスクワークの人に多い「巻き肩」。実はこれが「たるみ」の要因のひとつになっています。巻き肩とは肩が内側に入った状態のこと。あごが前に出て、首が縮んだ状態になるため、フェイスラインのたるみや二重あごにつながりやすくなります。巻き肩の人は首から背中にかけての筋肉が緊張して血行が悪くなるため、首や肩がこっているのも特徴です。
たるみ&二重あご解消!
首・肩のストレッチ
まずは、首と肩のこりをほぐし、胸を開いて巻き肩を解消していきましょう。毎朝の習慣にすると、顔のむくみがすっきり取れて気持ちよく1日が始められますよ。
ストレッチはすべて鼻で4秒吸って、口で8秒吐くを1セットに、2回ずつ行ってください。
Step1 首を回す
首を右に5回、左に5回、回します。
Step2 首を右に倒す
左肩に左手を置き、右手は左耳の上に添え、首を右に倒して、左の首筋を伸ばします。
Step3 首を右斜め前に倒す
その体勢のまま、首を右斜め前に倒します。首の左後ろの筋が気持ちよく伸びているのを感じましょう。
Step4 あごを右斜め上に向ける
あごを右斜め上に向け、首の左前の筋を伸ばします。右上の天井から引っ張られているようなイメージで口をすぼめると、さらに伸ばすことができます。
ここまでやったら、
Step2〜4の左右を入れ替えて、
右の首筋を伸ばしましょう
Step5 あごを上げる
両手を鎖骨の下で重ね、あごを上に向け、さらにグイッと唇を突き出すようにして、首の前筋を伸ばします。
Step6 頭を前に倒す
両手を頭の後ろで組み、頭を前に倒します。この時、背中は伸ばしたまま、前屈みにならないように注意します。
下がった口角をキュッと引き上げる
ツボ押しエクササイズ
マスクをしていると、口を大きく動かして表情豊かに話すことが少なくなるため、頬や口角をキュッと引き上げる筋肉(大頬骨筋と小頬骨筋)が衰えて硬くなり、たるみやすくなります。この2つの筋肉と関係の深い3つのツボを刺激して、顔の筋肉をやわらかくほぐし、下がった口角をキュッと引き上げましょう。
小鼻の横にある「迎香(げいこう)」のツボを押します。5秒押して離すを、3回繰り返します。続いて黒目の下と頬骨の際が交わるところにある「巨髎(こりょう)」のツボ、目尻と口角を結ぶ線と頬骨の際が交わるところにある「顴髎(けんりょう)」のツボを同じように押しましょう。
押すときは親指を使い、下から上へ押し上げるように。机にひじをついて行うとグッと入ります。
くっきりほうれい線を解消!
舌回しエクササイズ
食べる、話す、呼吸をする。そのすべてに関わる大切な口まわりの筋肉を「口輪筋」といいます。口輪筋からたくさんの表情筋が放射線状に伸びているため、口輪筋が衰えると頬が下がり、くっきりほうれい線へとつながってしまうのです。この口輪筋を鍛えるエクササイズをご紹介しましょう。
口の中から舌で、唇のまわりにある口輪筋ををなぞるように回します。まずは、右回りで5回。続いて左回りで5回行います。
最後に、食いしばったりすることで硬くなる咬筋もほぐしましょう。口を開けた時にできるくぼみにあるツボ「下関(げかん)」を中指で押します。5秒押して離すを、3回繰り返します。ツボを押すときの強さはイタ気持ちいいくらいを意識してください。